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2016.04.19更新

 最高裁判所が、交通事故審理を迅速化するために、争点を絞り込みやすい訴訟の進め方や判決のモデルを今年秋頃までに作成する予定であるとの報道がなされました。2000年に弁護士保険が商品化されて以降、簡易裁判所における交通事故の訴訟件数が急増したうえ、審理期間の長期化や地方裁判所への控訴割合の増大がみられることから、最高裁は上記モデルの作成を決めたようです。

 

 審理の迅速化は、紛争の早期解決につながりますので、言うまでもなく、当事者にとって利益となります。そのため、最高裁が上記モデルを作成することは、望ましいことだと考えます。

 私が担当した交通事故訴訟においても、相手方当事者による五月雨式の主張立証を裁判所が許容した結果、審理が必要以上に長引いたケースがありました。仮に上記モデルがあれば、早い段階で争点を絞り込むことで、迅速な審理が実現できたのではないかと思います。

 

 上記モデルの内容について、引続き注視致します。

弁護士 平岡 広輔

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